納期の見直し・短縮を求められることがよくあります。どういう観点から見ていけばよいでしょうか。
納期管理を前任者から引き継いで行っている場合など、ある製品の納期の決定を、以前からそういう納期だから、という考え方で決めている方も少なくはないかと思います。
しかし注文をいただいたお客様から、製品をもっとはやく欲しい、納期を短縮してほしいなど要求されることもまた少なくはありません。そういった場合には、納期を見直すことになります。しかし、とりあえず早く作る、早く出荷する、というだけの話ではまとまらないことも多いのではないでしょうか。
製品ができるまでの工程を確認しましょう

ある製品が出荷できるまでの流れを順番にして、矢印で繋いでみましょう。
このとき、
- 順番を変えることができない
- 同時進行ができない
- もっとも日数がかかる
上記の条件の流れをクリティカル・パスと言います。上記の画像の例の場合、製品を出荷できる(上図では、検品が完了できたら出荷できると見なしています)ようになるには、最短で9日かかります。
STEP5の組立に進むには、
- STEP2の部品1
- STEP4で加工された部品2
が必要になります。この二つは同時進行で手配できますが、STEP2の部品1は手配が完了するまでに4日かかります。対するSTEP4で手配できる、部品2、およびその加工は合計2日で手配ができます。
このように、STEP2と、STEP3・4は同時に進めることができるので、同時に進めるようにして、納期を短縮することが可能です。みなさんの製品では、同時並行で進めることができる作業は、同時に進めていますか?
確実に実行するために、納期情報を共有し、相談ましょう
Listaでは掲示板を活用して全員に情報を共有することもできますが、部署間をまたぐ場合や、特定の人にだけに確実に伝えたい場合などは、メッセージを活用することも可能です。
メッセージ機能は1対1で話をすることができる機能ですが、特定の数人を呼んで、グループを組んで会話をすることもできます(グループチャット)。


通常ではない、特別な動きを必要とするのは、業務ではつきものです。そういう場合には、業務を行う関係者全員がコミュニケーションを取り、解決に向けて手を取り合って動く必要があります。
クリティカル・パスを理解していることはもちろんですが、業務の流れの中で関わる人に、納期を短縮する必要があることを確実に伝えることで各自の役割を確実に実行してもらうようにしましょう。